昨年度の各賞受賞のプレッシャーを受けながら、未熟ながらも今年畜産実践班の班長を務めさせていただきました。
今年のプロジェクト活動は、畜産青年農業者の家族問題について考えました。
畜産実践班の会員数は現在十二人で、平均年齢が二十九歳と、若いが大規模経営の会員が多く、労働的に忙しいのが現状です。
しかし、経営の実権は、大半を親が握っており、ほとんどの会員は経営主と経営上の問題や不満を持っていることがわかりました。そのため経営主とどのように接していけば良い関係を築いていくことができるかを今回のテーマとしました。
恒例の実践班定例会で経営主との現状や問題点を自由に話し合いました。そのなかで、一度アンケートを実施して問題の実態を把握することとしました。畜産実践班の会員だけでは人数が限られることから、西条農政課管内である四国中央市内の畜産後継者にも意向調査を実施するとともに、意見を収集しました。
その結果、仕事や生活に半分の会員が不満を持っており経営主との関係や休暇状況に問題があると考えている会員が多いようでした。
そのアンケート結果から、良好な親子関係を築き経営を向上させるためにはどういうことを考えなければいけないか思案してみました。
「親子だと直ぐに感情的になるので、休日や労働条件等家族経営協定などを利用し、ルール作りを行う」、「部門や財務の一部を任せてもらい、単に労働力とならずに経営参画を行う」など、問題解決に近づく方法がわかりました。
そのほか、プロジェクト活動とは別に、野菜実践班、果樹実践班と共に「畜産たい肥利用研修会」を行いました。
家畜たい肥利用推進方策について、農業試験場の櫛部さんに講和をしていただき、出席した農業者でたい肥に関する情報交換を行いました。
大まかな内容としては、「耕種農家にとって良いたい肥とはどんなたい肥か」、「現在のたい肥利用状況、利用するうえでの問題」など、自由に意見を出して話し合いました。家畜たい肥を作る側、使う側、普段聞けない双方の意見が聞けて、これからの家畜たい肥生産のヒントになったと思います。
今後も実践班全員で協力して、実践班活動を進めていくと共に、各会員の農業経営にプラスになるよう、努力していきたいと思います。
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